ルート選定には、写真家須藤英一さんのこちらのサイトと本、国土交通省の日本の道百選を参考にさせて頂きました。
九州区間
鹿児島空港までは飛行機輪行。空港から南下していくとまず桜島が雄大なスケールで迎えてくれます。
鹿児島市街を抜けて指宿スカイラインへ。有料道ですが谷川ICから指宿側は自転車走行可能です。17km4％を登りつつ所々の展望台から鹿児島を一望する「美坂」です。
知覧の平和祈念公園に立ち寄るために一度麓に下り、改めて17km4%を登ります。ピークから豪快に下って開聞岳ー指宿温泉と走り、温泉で一泊。名物の砂蒸し風呂を頂きます。
二日目はフェリーでサイクリストの楽園こと大隅半島に渡り、国道269ー県道68を南下します。海の向こうに開聞岳が綺麗に見えます。
岬に近づくにつれ植生が南国の雰囲気を増し、佐多岬では立派なガジュマルが迎えてくれます。
ここは日本本土最南端、日本本土四極踏破証明書がもらえます。これで西端・北端に続いて３つめ。旅の一つの目標達成です。
佐多岬からは県道68号ー国道448号を北上し志布志方面へ。ここは秘境のような山道です。13km6%、10km4%と登り、下って海岸沿いに出ると、ご褒美のように綺麗で静かなビーチに出会えます。
またJAXAの内之浦宇宙観測所があり、830−1630は見学できます。
鹿児島区間は指宿スカイラインから内之浦まで200kmで4400m登るなかなかの山岳コースでした。ふう。志布志で一泊します。
三日目は自転車パラダイス宮崎の宮崎フェニックスロードへ。一転平坦、南国感たっぷりの青い海、青い空、フェニックス並木、波状岩が続きます。
宮崎を縦断し四日目に大分着。ツール・ド・佐伯のコースになっている静かなリアス式海岸沿いを走り、佐賀関で九州のゴールです。
もう一つの目的、九州グルメ。左上から塩湯のりゅうきゅう丼、鹿児島ラーメン王のマルチョンラーメン本店、にこにこショップの日南名物とびあげ（トビウオの天ぷら）、そしてチキン南蛮発祥のおぐら。どれも美味でした。
四国区間
佐賀関からフェリーでサイクリングパラダイス愛媛の三崎港へ。五日目は佐田岬を走ります。メロディーラインが有名ですが、せっかくなので旧道を走り坂と山を堪能します。こちらは権現山展望台。
風の丘には風力発電が立ち並んでいます。
佐田岬では100kmで2268m登りました。腹いっぱい美坂を堪能した後、せとかぜ海道を走り道後温泉に到着、温泉で一泊。
六日目と七日目はサイクリストの聖地しまなみ海道を走ります。今回はメインルートから外れて亀老山・白滝山・高見山の展望台をめぐりました。どれも距離は短いですが、10％超えが続き登りごたえあります。頂上からは瀬戸内の絶景。
しまなみから高松に向かいます。雨が降ったので今治から電車輪行でちょっとお休みし、八日目に高松から鳴門海峡を目指します。香川県ももちろんサイクリング天国です。
途中津田の松原を通過。
そして鳴門海峡スカイラインへ。アップダウンが続いた後現れるのが四方見橋。10％の勾配でまっすぐに空中の橋を登る、まるで発射台のようです。
四方見橋を下から見たのが下記の写真（引用元：Bike Life Lab）
鳴門海峡に到着！
四国でもたくさん食べました。左上から高松うどんバカ一代の釜玉バター、徳島中華そば福ろう、佐田岬道の駅瀬戸農業公園のしらす丼、そして高松蘭丸本店の骨付鳥。
四国のゴールは自転車王国徳島。フェリーで和歌山に渡ります。
近畿区間
和歌山もまたサイクリングを応援しています。有田で一泊、海南までは太平洋岸自転車道を通り、海と山の間を気持ちよく走ります。
京都まで向かう間せっかくなので峠を登ろうと思い、まずは葛城山蔵王峠へ。
そして最後にあの暗峠へ。ここは半分ほどで撃沈・・・押して登りました。人間が自転車で登れる坂とは思えません。
暗峠を下った後は平坦基調を走り、京都駅でゴール。合計1315km、14671m up、実走行時間63時間34分の旅でした。
九州・四国・和歌山と美しい海・山、絵になる道、グルメ、そして美坂に溢れた、最高のエリアでした。ロングライドやってると好きな地域がどんどん増えます。また諸々の状況が落ち着いたら旅しようと思います。
今回走った百名道はこちら（☆：日本百名道 by 須藤英一、★：国土交通省の日本の道百選）
☆指宿スカイライン
★知覧武家屋敷
☆佐多岬パークライン
☆★日南フェニックスロード
☆佐田岬メロディーライン
☆鳴門海峡スカイライン
★吉野川バイバス
★暗峠
Stravaはこちら。
Stage1 鹿児島ー松山
Stage2 松山ー今治
Stage3 今治ー京都
コロナ対策は万全にしています。出発の２週間前から自己隔離、検温。九州についてからも人との接触は最小に、走行中以外と走行中でも市街地はマスク着用です。
