らんどぬ

ロングライドと自転車についてのブログです。山・旅・グルメ・温泉のあるウルトラロングが好きです。2017年から毎年Super Randonneur、2019&2023年PBP、2021年R10000、SR600x11、RM2700日本縦断、The Peaksなど。

2021RM424岡山1200km(3)実走編3日目・最終日

準備編実走編1・2日目に続いて、RM424岡山1200kmの3日目・最終日の走行記録です。

3日目:~789km尾道

4/26 0400にリスタート。睡眠時間は4時間。

最初は今回最大の難関、おろちループ越え。宿から24km2.7%で登り、同じくらいの距離と斜度を下ります。斜度は大したことはありませんが、難敵は気温。0度近くになるため下りは極寒が予想されます。2年前ほぼ同じ時期の中国山地1000kmの際は、低体温になりかけました。

f:id:randonneur0805:20210430162553j:plain

日本最大の二重ループ橋おろちループ

幸い今回は好天に恵まれ、順調に登り、道の駅で持参した防寒具を全て身につけます。ファイントラックのドライレイヤーウォーム上下とベースレイヤー、その上に半袖ジャージと半ズボンビブ、アームカバー・レッグカバー、ウィンドブレーカー、その上にレインウェア上下、長指の手袋、さらにゴム手袋。これで無事下りました。

三好まで下って707kmの通過チェックは計画より30分早く通過。ここまで好調だったのですが、その先の双三農免農道がきつかった。15kmほどのアップダウン、獲得標高398m。距離は尾根幹と同じくらい、獲得標高はほぼ2倍です。

 

f:id:randonneur0805:20210430163733p:plain

双三農免農道

もう一つ山を越えて、尾道に至り、渡船でしまなみに入ります。

~860kmしまなみ往路

しまなみ区間は気持ちの良いライドでした。

f:id:randonneur0805:20210430165054j:plain

静かな海、島、橋、空

f:id:randonneur0805:20210430165134j:plain

岡哲商店のコロッケ

この後大島で、なんと松山から戻ってくるランドヌールがこちらに手を振っている?と思ったら、あの三船さんでした。尾道まで800kmを40時間で走って、宿でゆっくり一泊、3日めは「サイクリング」で尾道〜松山244kmを往復し、また休んで、4日めを走る計画だったそうです。すごい人がいるものだ。

その後もぽつりぽつりと復路のランドヌールとすれ違い、手を振ります。何人かのランドヌールさんは、3日目松山で泊まらず尾道まで戻って、最終日を200kmにする計画と言われていたので、そういう方かもしれません。自分のペースに合わせてどこで休みを取るかを計画するのも、超長距離ブルベの楽しさ。

45分ほどの貯金で854kmの通過チェック亀老山に到着。

f:id:randonneur0805:20210430165223j:plain

亀老山から夕焼けの来島海峡大橋を望む

~915km三日目ゴール松山道後温泉

その後は国道を松山まで走ります。道後温泉の通過チェックには予定より30分早く2030に到着。

3日目は平均速度21.5km、移動時間13:16、休憩時間3:09でした。計画ペースを維持できています。

予約してあったホテルにチェックイン、道後温泉引湯の温泉に入り、身体と自転車をメンテして、2230に就寝。

4日目:~1033kmしまなみ復路

最終日は0300にリスタート。睡眠時間は4時間。

Garmin Edge830のナビゲーションが前日からクラッシュしており、指示を出してくれません。これが二度目で、距離の長いルートでクラッシュするようです。色々試したのですが元に戻らず、地図のみで走ることに。かつ充電ミスでバッテリーがあまりなかったので、道を知っているしまなみの間は節電モードで走ろうとしたのですが、これが間違い。

因島で、普通のしまなみルートでは通らない青影トンネルに登るところを、通り過ぎてしまいました。因島大橋まで登ってからミスコースに気づき、戻ることに。これで20km近いミスコースです。時間にして1時間弱。

元々制限時間90時間に対して88時間でのゴールを計画していたので、このままいけばワンミスでアウト。相当に焦ります。

ただ面白いもので、これでアドレナリンが出たのか、ぼんやり走っていたのが全体にペースアップしました。本当にブルベは体力より気持ち。

~1135km吹屋ふるさと村

最終区間尾道から吹屋に向けて登り、倉敷に下ってくるコース。尾道からピークを4つ越えればゴールです。

f:id:randonneur0805:20210430181114p:plain

最終区間は大きなピークが4つ

アドレナリン効果か、順調に登ります。渓谷の新緑が本当に綺麗。

f:id:randonneur0805:20210430181257j:plain

高梁の渓谷の緑

3つ目のピークに向け最後に3km7%の坂を登ると、吹屋ふるさと村。かって銅が産出されていた際、当時の長者達が作った町並みが残されています。ここを登るのは二度目ですが、なにもない山の中を登り続けると突如現れる天空の街のような、不思議な風景です。

f:id:randonneur0805:20210430175832j:plain

吹屋ふるさと村。山奥に突然現れる神秘的な町並

この最後の通過チェックで計画よりも30分ほどの貯金に戻し、時間内完走はほぼ確実なところまできました。一安心です。

~1162km羽山渓

吹屋からは下り基調。途中から渓流沿いの狭い道になります。そこで突然現れるのがこれ、羽山渓第二トンネル

f:id:randonneur0805:20210430175946j:plain

羽山渓のトンネル。行き止まりに見える絶壁の右下にトンネルが

下っていると行き止まりにしか見えませんが、右下にトンネルがあります。左上にはクライミングをやってる方が数名。

f:id:randonneur0805:20210430182457j:plain

絶壁右上のオーバーハングにぶら下がるクライマーとサポート

今回一番驚いた風景でした。

~1209kmゴール

4つ目の峠(これが意外にきつかった)を越え、あとは下りと平坦でゴール。3日めは終わってみれば、平均速度23.2km/hと初日並みのスピード走れました。

まとめ

認定時間は 87:30でした。

ミスコースもあったし、コロナでなかなか走れない中久しぶりの1000km超にしては、よく走ったかなと思います。全体の平均速度22.2kmは、ほぼPBPと同じ、他の1000kmブルベの結果と比べてもまあまあ早かったので満足。

何よりも、本当にブルベの魅力「旅」、中国地方の自然と歴史を満喫できるコースでした。AJ岡山の皆様、ありがとうございました。また4年後、必ず走りたいと思います。