私はインナー、アウター共に楕円リングを使っています。効果には賛否両論あるようですが、私は以下3点が気に入っています。
- ブルベ後半、疲れてペダリングが適当になりがちな時に、理想的なペダリングに矯正し、踏みすぎず乳酸が溜まらないようサポートしてくれる
- SR600など山岳ブルベで長い距離を登る際、無駄な踏み込みを防いでくれる
- 効率のよい踏み込み位置を自然に意識させてくれるので、ペダリングの練習になる
PBP2019も以下の組み合わせで走りました。
フロントアウター Ridea W3 4 Arm Lami Flow, 50T
RIDEAのW3は、扁平率で言うとW1-W4の4段階の下から3つ目。長半径のところで3T増やし、短半径のところで3Tマイナスしています。出力が15%あがるとの触れ込み。
SuginoのCY4-SHCの32Tはシマノの純正50Tのみと適合と書かれていますが、RIDEAの50Tでも問題なく合います。フロント32T楕円とリア11-30Tの威力は絶大で、10%前後の坂なら心拍数を上げずに登ることができます。変速は純正よりは少しもたつく感じがありますが問題ありません。Di2のセミシンクロもしっかり作動します。
もう一つ、フルームが使っていることで有名なo.symetricも試してみました。
写真から分かる通り、扁平率がRIDEAよりも高く形もユニークです。メーカーによれば最適な出力を得るための点対称形状となっており、出力が5-15%アップするとのこと。
RIDEAから乗り換えると、力のかかる点と抜ける点の差がよりはっきりします。出力のかかる範囲が狭いようでペダリングもシビア、逆に回していると上手になりそうな感じがあります。
気に入っていたのですが、残念ながら変速性能が落ちます。短辺側と長編側でチェーンの位置もディレイラーとの距離も大きく違うので、フロントディレイラーの調整はかなりシビア。きちんと調整しても、パワーのかかった状態で変速すると変速できなかったりチェーン落ちしたりします。
そこでこちらを使ってみたところ、見事にチェーン落ちがなくなりました。
Sentinel — Dual-Side Chain Catcher
海外の自社サイトに直接オーダーしましたが、1週間ほどで問題なく届きます。アウターの両側とインナーの内側からサポートされ、チェーン落ちがなくなりました。
まとめると楕円チェーンリングは、上手く選べば、ロングライド時のペダリング技術を補ってくれる、比較的費用対効果の良いチューンナップではないかと思います。