らんどぬ

ロングライドと自転車についてのブログです。山・旅・グルメ・温泉のあるウルトラロングが好きです。2017年から毎年Super Randonneur、2019&2023年PBP、2021年R10000、SR600x11、RM2700日本縦断、The Peaksなど。

SR600紀伊山地リバース

8本目のSR600を完走しました。紀伊山地世界遺産初めて完走したSR600、懐かしい場所を振り返りながら走りました。

コース概要

SR600の中では比較的走りやすいプロフィール。超級・1級の坂は少なめ、途中は観光地のため、補給と宿泊もしやすいです。

坂は超級4つ、1級1つ

走行記録

認定時間:54:52

走行時間:28:26(グロス20.9km/h)

2泊計17時間、宿に滞在。2019年に走った準回りは認定時間54:22、走行時間30:16(グロス20.1km/h)だったので、少し早くなりました。

 

 

ハイライト

4/15 4:00スタート。スタートのセブンも駅も閉まっていたので、改札前のローソンのレシートを取得して走り始めます。最初60kmほどはPC2紀州加太休暇村を除けばほぼ平坦区間。その後40kmほど1-2%でゆるやかに登った後、最初の大きな登り高野山花坂が始まります。9km5%の気持ち良い登り。

PC4高野山金剛峰寺は枝垂れ桜が最高に綺麗でした。

高野山は桜が見頃でした

高野龍神スカイラインから野迫川に下り、熊野古道小辺路と交わりながら南下します。このPC5から護摩壇山までの20kmの登りが初日のピーク。

コースは随所で熊野古道と交わる

順調に登り、最高地点ごまさんスカイタワー着。正回りだと最後に来る山場ですが、リバースでは最初にクリアできるのは、少し気が楽。

SR600KR最高地点ごまさんスカイタワー

ここから一気に下り、中辺路からPC8近露王子でピークを2つ越えます。にわか雨に若干苦労しましたが、順調に走って明るいうちに初日の目的地川湯温泉に到着。ここは川原に温泉が湧いており、そこを掘った露天風呂が楽しめます。ホテルの方もとても親切で自転車に配慮くださり助かりました。

最初の宿泊は念願の川湯温泉。川原に湧き出る温泉

午前130にリスタート。PC8熊野本宮を過ぎ、十津川沿いの強烈な逆風に耐えつつ川沿いを走り、十津川村温泉を抜けると、難所玉置山のクライム、10km9%。ごお~という風の音の中、人気のまったくない深夜のPC9到着。

中盤の山場玉置山、10km9%を深夜に登る

玉置山から十津川村の下りは狭く、路面も荒れており木や枝も多く、かなり下りに苦労します。一度R169に出た後、SR紀伊山地もう一つの屈指の難所、県道44-45-43-46で熊野へピークを3つ越えます。道は狭く、路面は頻繁に大穴、補給は全くなし。最後には2km10%の激坂区間もあります。

那智高原公園にたどり着くと難所は終わり。熊野に向けて下ります。途中からは勝浦の海の絶景。

那智に抜ける悪路の県道を抜けた先には那智勝浦の海を見下ろす絶景が

そしてPC10熊野那智大社をすぎると、日本三大名瀑、一段の滝としては落差日本一の、那智滝です。

那智の滝

海沿いに出て新宮へ、新宮市街で補給し、PC11熊野速玉神社で熊野三宮をコンプリートします。

熊野本宮・那智大社・速玉大社の3宮をコンプリート

新宮からは80kmほど、いくつか峠を越えながらの登り基調。まずPC12丸山千枚田を越えます。

丸山千枚田はリバースのほうが激坂

その後北山川沿いに登り、PC13七色ダムを越え、ダム湖周辺の緩やかなアップダウンを越えます。道の駅上北山をすぎると2日目最後の登り、天ヶ瀬。距離はありますが問題なく登った後は一気に下り、2日めの宿湯盛温泉に1700到着。吉野川を眺める温泉でゆったり回復します。

3日め、残りは100kmですが、ピークが3つ残っています。午前2時にリスタートします。まずはPC吉野山の登り、それほどきつくありません。紀の川沿いのゆるやかな下り基調でPC15モンベルを経て、2つめのピークPC16丹生都姫神社。ここは最後のは5km10%あります。

丹生都比売神社は、静かな盆地に凛と佇む、このSR600で一番好きなPC。

SR600紀伊山地で一番好きなPC丹生都比売神

そして最後は葛城山の登り10km9%。これはきつかった。途中は20%越えが1km以上続くところもあったと思います。東京で言うなら風張林道クラスでは。

葛城山の裏側は激坂

葛城山の山頂にはサイクリストがたくさんいました。下りは気持ちよく余韻を楽しみながら下り、りんくうタウンセブンイレブンでゴール。54:52の旅でした。

途中の玉置山から那智勝浦と、最後の葛城山は難所ですが、それ以外は、SR600の中では走りやすいコースだと思います。何よりも世界遺産と温泉の旅を楽しみながら走れる素晴らしいコースでした。